日本滞在記⑤ 夢が叶った ~アイサン・アンテザ~


日本に旅行に行くという私にとっての夢が本当に叶いまし た。
最初、ララさんが私たちに日本に行ける可能性があると言ったとき、もしそれがかなわなかったときにがっかりしたくなかったので、あまり期待しませんでした。しかし、ついに日本へ旅行にいくことが決定したとき、私 は飛び上がるほどうれしかったです。その日から、私はスタディーツアーの日までのカウントダ ウンをし続けました。日が過ぎていくなか、私の興奮は高まり、幸せすぎ 心臓が破裂してしまうのではないかと思うほどでした。「日本人である」という私のもう一つのアイデンティティの文化について見ること、経 験すること、学べることがとても楽しみでした。
2010721PR432便。ついにきました!この日の私の感情を説明することはとてもできません。たくさんの「初めて」がこの日に起こりました。初めて飛行機に乗り、初めて海外に 行き、初めて父の故郷である日本の地を踏みしめました。飛行機が着陸する瞬間、涙がこぼれました。私が泣いたのは家から離れてしまったからではなく、日本に来ることができた幸せを心に留めきれなかったからです。
二晩、梅津さん一家のお宅に泊めてもらいました。最初、私は家の中を歩きまわることさえ緊張し、臆病になっていました。何かものを壊してしまうかもしれないし、間違ったことをしてしまうかもしれない、そして 梅津のママに怒られてしまうかもしれない、と心配していました。でも、梅津さんがとても温かく迎えてくれたので、こうした私の不安はすべてどこかに行ってし いました。
彼らはみんな、私のことを家族の一員として扱ってくれました。初めて、しかもほんの短時間の間に、私は梅津のパパから父親のような愛を感じました。彼が言っていることはわからなかったけれど、彼の行動から私を気遣ってくれて ることが分かりました。彼らのもてなしのおかげで、家から遠く離れているさみしさを感じることはありませ んでした。
東京にいる間、秋葉原や浅草を訪れ、お寺やカラオケに行きました。JFYたちと一緒にいることはとても楽し かったです。東京にいると、日本がどれだけ忙しい国なのかきっとわかるでしょう。どこを見ても、次の電車に乗ろうとしていたり、次の会議に向かうため歩いて いたり、人々はいつも急いでいるように見えました。JFYたちは日本人にとって、時間どおりに行動することはとても大事なことだと、教 えてくれました。もし遅刻してしまったら、彼らにとっては大きな恥になり得ます。
JFYたちと猪 苗代湖でサマーキャンプに参加したことも忘れられない思い出です。ハイキングに行って五色湖を見ました。冷たくて、きれいな空気の中でリラックスできました。キャンプ中に、平和を達成するためにはコミュニケーションが大きな役割を果たすこと を学びました。誤解が生じたとき、紛争や争いが起こります。平和は私たち自身の中から始めなければならず、その後、ほかの人と分かち合うことがで きます。しかしこれらすべては、生活の中心に神さまがいれば可能になるでしょう。
今回の日本スタディーツアーは、いろいろな場所を見てまわることができただけではありませんでした。日本について、その歴史、文化、日本人の生き方を知ることができました。しかし、さらに大事なことは、私たち自身についてより知ることができたということです。